二宮 寛子

PROFILE

二宮 寛子(にのみや ひろこ) /ディレクター

出身
:茨城県
入社
:5年目(2008年入社)
主な番組
:世界一周!地球に触れるエコ大紀行(AD)
スポーツ大陸(AD)
BS世界のドキュメンタリー(AD)
森人(ディレクター)
My favorite
:渡部篤郎、村上春樹、ジョニー・トー
最近面白かった本
:『人間仮免中』
最近面白かった映画
:『この空の花 ―長岡花火物語』
最近の悩み
:顔色が悪いこと(目の下のクマが治らない。年か・・・)

2010年から、うちの会社では『座・高円寺ドキュメンタリーフェスティバル』を共催しています。私は運営に全く関わっていないのですが、担当番組に余裕があると当日だけ受付要員として駆り出されます。

スタッフ用の弁当の手配や、チケット・釣り銭の準備など雑用全般をする受付要員。上映中は受付もやることがないので、最低限の人数を残して鑑賞することもできる・・・これがとても楽しかった。上映するのは昔の名作ドキュメンタリー番組や映画。選ばれただけあってどれも面白いわけです。とにかく作りが様々で、ナレーションの代わりに詩の朗読だけを使うもの、犯罪を犯した少年が見たはずの風景だけをたんたんと写す映画(「こんなの映画じゃねえ!」って出て行った人もいたけど・・・)、フェイクドキュメンタリー、作り手が出演するものも。昨年上映された『遠くへ行きたい』は、上映後になんと会場で拍手がおきました。先輩方に「会社の倉庫にある昔の番組を見ろ!」とよくどやされますが、映画祭の時ほどその言葉の意味を痛感したことはありませんでした。今のテレビ番組ではあまり見かけない作りや題材が、そこにはあるのです。

テレビは全国のお茶の間に流れます。全然知らない人にも見てもらえる。しかし、電波に乗るのは一回こっきりで、放送が終われば倉庫行きです。本当にもったいない・・・全部のテレビ局の番組を一括管理して、図書館みたいに誰でも見られる場所ができたらいいのに。新しい都知事とかやってくれないかなと、誇大妄想に浸る今日この頃。今年は映画祭でどんなドキュメンタリーと出会えるのでしょうか。ぜひご来場ください。